■訪問マッサージとは、お年寄りや通院が困難な方への
鍼灸リハビリマッサージです。
身体機能の維持回復を目的として、国家資格保持者がひとり一人の症状にあわせてリハビリマッサージ治療を行います。ご自宅で健康保険を使って受けられます。
2006年に介護保険制度の基、介護予防が認可され、同時に改正された医療法で入院期間、リハビリ期間が大幅に短縮されました。そのため、「介護難民・リハビリ難民」という言葉が流行るほど患者様の皆様が満足できるリハビリを受けられなくなってきているのが現状です。
それに加え介護保険制度での訪問リハビリを担当とする理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)のマンパワー不足もあり、特に慢性期・維持期の患者様へのリハビリが供給できにくい状況です。
「訪問リハビリマッサージ」とは、そんなリハビリを受けられなくなった「寝たきり」あるいは「歩行困難」で自立通院が困難な方に医療上マッサージを必要とする症例(筋麻痺・関節拘縮等)に対して、医師の同意があったことを証明する同意書等を頂いた上で、国民健康保険や社会保険などの各種医療保険制度を利用して在宅で受けられるマッサージ治療です。
麻痺や関節拘縮等により、ADL(日常生活動作:トイレや食事、歯磨き、着替え、入浴など日常生活に必要な動作)やQOL(生活の質)が低下している在宅療養患者様に対し、あん摩マッサージ指圧の複合手技を用いて、麻痺に伴う痛み、痺れ、浮腫等の症状を緩和させたり、関節運動やストレッチにより、関節可動域の拡大を促します。筋萎縮がある患者様には筋力を増強する手技も取り入れています。
弊社では、在宅療養患者様に共通して見られる廃用による循環不良に着目し、循環を改善するマッサージを導入手技として行うことで、施術効果の持続を図っています。
患者様の症状や体調に合わせて、症状の緩和、生活動作や身体機能の改善・回復を行う医療マッサージです。
身体を動かす機会が減ると、老廃物でいっぱいになった血液が末梢に滞ります。
マッサージを行い、求心的に血液を戻すことで、循環が改善され、組織に栄養や酸素が行きわたり、生命活動が活性化されます。新陳代謝を良くして、床ずれやむくみの改善を図ります。
筋緊張による痛み、神経痛、関節痛など、痛みには様々な種類があります。マッサージや運動法などにより、血行が促進され、硬くなった組織が柔軟になることで、発痛物質が流れやすくなり、筋緊張や痛みやしびれが軽減されます。
関節可動域の拡大を目指し、片麻痺や廃用により拘縮が起きた関節に対し、関節運動法やストレッチを行います。、低下した筋肉が回復されて患者様のADL(日常生活動作)が向上し、身体介護がよりラクになります。リハビリ前後の身体機能の維持やお手入れ(メンテナンス)にも役立ちます。
片麻痺の方のADL(日常生活動作)維持と向上には、非麻痺側の筋力維持や運動機能の維持や向上が重要になります。
抵抗運動法を行うことで、患者様のQOL(生活の質)向上に寄与します。
胸郭の周囲の筋緊張を緩和させることで、胸郭の可動性が向上し、結果的に胸郭内臓器である心臓・肺の循環機能・呼吸機能が改善されます。また、腹部のマッサージや下肢・体幹の運動法を行うことで、消化器等の骨盤内臓器が刺激され、消化・排泄機能の改善につながります。
筋肉内の硬結部位に対して物理的な刺激を与えることで筋緊張緩和を図るだけでなく、免疫系や自律神経系に働きかけることで、血流改善や鎮痛効果をもたらします。
鍼と言うと恐怖心を抱く方がいますが、使用する鍼は髪の毛ほどの細さ(直径0.14mm~0.20mm程度)で、刺入痛を抑える技術を養成機関でトレーニングしていますので、痛みを感じることはほとんどありません。
感染対策として、1本ずつ滅菌処理されたディスポーザブル(使い捨て)鍼を使用しますので、安心して治療を受けることができます。
ヨモギにはチネオールという精油成分が含まれており、東アジアを中心に古来から傷治療や殺菌等に用いられてきました。お灸は、ヨモギを乾燥させた艾(もぐさ)が原料として使われており、温熱刺激による、冷えの解消や、血行促進、筋緊張・痛みの緩和が期待出来ます。
お灸には様々な種類がありますが、弊社の施術は温灸が中心です。
温灸は間接灸の1種で、肌に直接、お灸を置くのではなく、熱感よりも心地よい温かさが感じられる手法です。
希望者には、モグサを直接肌に置く直接灸も行います。
施術によるスキンシップやボディタッチや会話を通してコミュニケーションを図ることで、ご病気や後遺症・疼痛などの様々な症状で悩まれたり、不安や孤独感のある患者様に安心感や安らぎを与え、不安なことやストレスなどが緩和されると期待されます。
安心感や信頼感などが得られることにより、メンタル面のケアやサポートが期待できます。